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zoom RSS 旅 673 東尋坊(とうじんぼう)

<<   作成日時 : 2017/06/16 12:45   >>

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2016年 8月17日(水)

東尋坊(とうじんぼう)
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 三國神社の後、東尋坊へ行った。今日は8月17日(水)で、お盆が終わった後だが、まだ夏休みとあって観光客が多い。駐車場から東尋坊へ行く道には土産屋が立ち並び賑わっていた。

 東尋坊は、福井県坂井市三国町安島に位置する崖で、越前加賀海岸国定公園に属する。海食によって海岸の岩肌が削られ、高さ約25mの岩壁が続く。
 この岩は輝石安山岩の柱状節理で、これほどの規模を持つものは世界に三箇所だけであり、地質上極めて貴重とされ、国の天然記念物及び名勝に指定されている。
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現地説明板より
『 越前加賀海岸国定公園 天然記念物及び名勝 東尋坊
東尋坊の地形
 東尋坊付近は、今から約50万年前頃隆起し、標高80.8mの陣ヶ岡を中心に、台地性丘陵地としてできたものです。
 これらの台地性丘陵地は、米ヶ脇累層と呼ばれる礫岩、凝灰岩、泥岩、砂岩からなる堆積岩層と、その間に介在する東尋坊、雄島、越前松島などにみられる硬い各種の安山岩からできています。
 硬い安山岩からなる海岸線は浸食されにくいのに対して、堆積岩層は軟らかく浸食が激しいため、東尋坊、雄島、越前松島が現在のように海に突出し、みごとな海蝕断崖を形成しているわけです。

東尋坊のいわれ
 むかし勝山の平泉寺の僧坊に東尋坊という弾力無双の悪僧がいました。
 一山の僧徒は、東尋坊を日頃から非常に憎んでいたため、ある日三国海岸見物にことよせて東尋坊を誘い出し、したたか酒を飲ませ、この深海に突き落として殺してしまったところ、その恨みによって色々な怪異が起きたので、その名がうまれたものと言い伝えられています。 』


 雄島の大湊神社では以下のような由来を紹介している。
『 昔、平泉寺には数千人僧侶がいた。その中にいた東尋坊という僧は怪力を頼りに民に対して悪事の限りをつくした。東尋坊が暴れ出すと手がつけられず、誰も彼を押さえることが出来なかった。
 東尋坊はまさにやりたい放題、好き勝手に悪行を重ねていたので、当然のように平泉寺の僧侶は困り果てていた。また東尋坊は、とある美しい姫君に心を奪われ、恋敵である真柄覚念(まがらかくねん)という僧と激しくいがみ合った。
 そんな寿永元年(1182年)4月5日、平泉寺の僧たちは皆で相談し東尋坊を海辺見物に誘い出す。一同が高い岩壁から海を見下ろせるその場所へ着くと、早速岩の上に腰掛けて酒盛りが始まった。
 その日は天気も良く眺めの良い景色も手伝ってか、皆次第に酒がすすみその内、東尋坊も酒に酔って横になり、うとうとと眠り始めた。
 東尋坊のその様子をうかがうと一同は目配せをし、真柄覚念に合図を送った。この一同に加わっていた真柄覚念は、ここぞとばかりに東尋坊を絶壁の上から海へ突き落とした。
 平泉寺の僧侶たちのこの観光の本当の目的は、その悪事に手を焼いた東尋坊を酔わせて、高い岩壁から海に突き落とすことにあった。崖から突き落とされつつ、ようやくそのことに気付いた東尋坊であったが、もはや手遅れ。近くにいた者どもを道連れにしつつ、東尋坊はまたたくまに崖の下へと落ちて行った。
 東尋坊が波間に沈むやいなや、それまで太陽の輝いていた空は、たちまち黒い雲が渦を巻きつつ起こり青い空を黒く染め、にわかに豪雨と雷が大地を打ち、大地は激しく震え、東尋坊の怨念がついには自分を殺した真柄覚念をもその絶壁の底へと吸い込んでいった。
 以来、毎年東尋坊が落とされた4月5日の前後には烈しい風が吹き、海水が濁り、荒波が立ち、雷雨は西に起こり東を尋ねて平泉寺に向ったという。 』

 生き残った者によって、伝承は語られ受け継がれていく。殺されてしまった東尋坊には弁明の機会はない。果たして東尋坊は悪僧であったのだろうか。祟りを恐れるのは、祟られる方にやましいことがある場合が多い。僧どうしの痴話喧嘩で殺された東尋坊の名が、景勝地の名に付けられるのは相応しくない。この景勝地に名を残す東尋坊とは、名を残すだけの存在感と影響力があった僧ではなかったのか。
 何れにしても僧が酒を飲み女にうつつをぬかすとは戒律が乱れていて、それは東尋坊だけのことではなかったということを伝承は伝える。
 2014年の夏、平泉寺を訪れたが、「東尋坊跡」を見なかった。小さな石碑が立っているだけだという。
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現地説明板より
 東尋坊の安山岩と柱状節理(写真はクリックすると大きくなります)
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 東尋坊は有名な観光地だから一度は訪れたいと思っていた。訪れて感じたことは予想よりも規模が小さいことである。期待が大きすぎたということであろう。

 東尋坊は自殺の名所でもあるそうだ。悪僧と言われた東尋坊の怨念はまだ続いているのだろうか。
 坂井市三国町では自殺を防ぐために様々な試みをしている。これは人道的見地に立ってのことで、観光地としてのイメージが落ちることを防ぐためではないようだ。

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