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zoom RSS 旅 748 誕生寺

<<   作成日時 : 2018/01/31 15:21   >>

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2016年 8月21日
誕生寺

 夕暮れが迫る中、国道53号線(津山街道)を南下した。途中で誕生寺の案内が出ていた。法然上人の生地に建てられた寺である。ルートに誕生寺があることは知っていたが、時間が遅かったことや予定していなかったことから、一旦は通り過ぎた。いつか改めて訪ねたいと思っていた。
 しかし、我が家の宗派が浄土宗であることもあり、通り過ぎがたい思いがこみ上げ、場所だけでも確認したいと思い直し、戻った。

 誕生寺は岡山県久米郡久米南町誕生寺里方にある法然上人生誕地に建立された浄土宗の寺院である。

 開祖などの生誕地に「誕生寺」が建てられることはよくある。私は日蓮の生誕地に建つ誕生寺を訪れたことがある。



 着いたのは午後6時40分ごろであった。山門は既に閉まっていた。
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 この山門は正徳5年(1716年)建造で国の重要文化財に指定されている。付帯する筋塀は安政4年(1857年)伏見宮家より寄進されたものである。

現地説明板より
『 誕生寺
 栃社山(とちこそざん)誕生寺は、建久4年(1193)法力房蓮生(熊谷直実)が、浄土門念仏元祖法然上人生誕(1133年)の地に、師法然上人の御徳を仰ぎ上人誕生の旧邸を寺院に改めたものです。また、蓮生は、この寺で亡き上人のご両親の追善供養のため、5年間の常行念仏を修したといわれています。以来八百数拾年の星霜を経て、境内には法然上人のゆかりの公孫樹、片目川、産湯の井戸などがあり、また法然上人二十五霊場第一番札所となっています。
 両幡の天降ります椋の木は世々に朽ちせぬ法の師の跡(熊谷入道詠)
 環境省・岡山県  』 

 車を駐めて写真を撮っていると、夕方の植木の水やりをしていた人が、脇から境内に入ってもいいと言ってくれた。この人は住職だったようだ。
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 本堂である御影堂は二度の損壊の後、元禄8年(1695)に再建され、国の重要文化財に指定されている。御影堂は屋根の老朽化のため平成10年(1998)に修築工事が行われた。

現地説明板より
『 御影堂(本堂) 国指定重要文化財
 御影堂の位置はかつて890年前、美作の豪族、漆間時国公、秦氏君夫婦の館であった。
 時国公は久米の押領使(その地方の治安の維持を任務とした役)で長承2年(1133年)の4月7日に二人の間に、のち浄土門開祖、法然上人(幼名勢至丸)が御誕生され、上人が幼少9歳まで御両親とすごされた場所である。
 開山は上人の弟子、熊谷蓮生法師で現在の御影堂は元禄8年の三度目の再建である。
 御本尊は法然上人43歳の御自作像で、熊谷入道が上人61歳の時、師の命により上人御両親の墓前に安置されたもので、のちの代、後光と蓮台をそえ当山の御本尊として今日に至っている。 』
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現地説明板より
『 祈り
 久安3年(1147年2月12日)春、比叡山へ旅立った勢至丸(法然上人15歳)の無事を祈る母秦氏(はたうじ)様(久安3年11月12日没・37歳)の御尊像
 浄土宗 寺庭婦人会 建立
 【台座の裏面もお読み下さい】  』

 「台座の裏面もお読み下さい」とあったので読んでみた。
『 「秦氏さま」ご尊像建立に寄せて
 宗祖法然上人八百年大遠忌に際し、浄土宗寺庭婦人会では、法然上人御母君「秦氏さま」のご尊像をここ誕生寺に建立し、改めてご遺徳を偲び末永く顕彰申し上げることと致しました。
 秦氏さまの勢至丸様に寄せられた深い愛と比叡山に向かってのひたすらな「祈り」のお姿を道標とし、願わくばこの殺伐とした社会が潤いある豊かな報土とならんことを切望いたします。
 平成22年11月12日 浄土宗寺庭婦人会  
 橋本堅太郎 謹作  題字謹書 西村綾子  』


 それにしても、勢至丸が比叡山へ旅立ってから、わずか9ヶ月で秦氏が亡くなってしまう。子の将来を心配する母の思いもさることながら、15歳で母を亡くした勢至丸の寂しさは如何ばかりであったことか。勢至丸は9歳で父を亡くしているから孤独な身の上になった。
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 さすがに勢至堂の門は閉じられていて、中に入ることはできなかった。しかたなく説明板だけ写真を撮った。夕闇が迫る中、何とか参拝できたことを感謝した。

現地説明板より
『 勢至堂
法然上人御両親御霊廟
父君 漆間時国公  菩提院殿源誉時国西光大居士 保延7年3月19日命終御齢43歳
母君 秦氏君  解脱院殿空誉秦氏妙海大法尼 久安3年11月12日命終御齢37歳

 保延7年春3月、稲岡庄預所、明石源内武者定明は漆間一族との対立関係から突然の夜襲に及んだ。時国公は深手をおい、吾子9歳の勢至丸に定明を敵として追うことを戒め、出家して自らの解脱を求める様、遺言され43歳の人生を終えられた。
 9歳より奈義の菩提寺に修業し15歳に成長した勢至丸は、久安3年の春、比叡山に登るため母に別れをつげた。その秋、37歳の若き身をもって母秦氏君は病没された。
 父時国公の尊い遺言、母秦氏君との決別、かくして万民救済の念仏元祖、法然上人が世に送り出されることとなったのである。 』


 勢至堂の門は閉じられていて参拝できなかったが、どのようなお堂か気になったのでネットで調べてみた。
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 法然の両親は本山寺(天台宗)に対する信仰が厚く、盛んに参詣し祈願して生まれたのが、勢至丸だとされる。
 勢至丸は近くに本山寺(久米郡美咲町定宗)という名刹があるのに、どうして遠い菩提寺(勝田郡奈義町高円)へ行ったのか気になったので調べてみた。当時、菩提寺には母方の叔父観覚がいたことが分かった。勢至丸は菩提寺に匿われたのかもしれない。母の名や叔父が僧侶であることから、法然は渡来系氏族の末裔であったのだろう。観覚は勢至丸の非凡な才能を見いだして、比叡山延暦寺に送ったという。


 参拝を終えて、車で走り出すと塔のようなものが目に入った。
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 平成23年に法然上人八百年大御忌に際して建てられたもののようだ。「南無阿弥陀仏」を見上げながら、暮れていく空に今日一日の旅の安全を感謝した。



 誕生寺には岡山県指定重要無形民俗文化財とされる「誕生寺二十五菩薩練供養」がある。正しくは「法然上人御両親御追恩二十五菩薩天童迎接練供養会式大法要」といい、毎年4月第3日曜日に行われる。室町時代より続いていると言われ、日本三大練供養の一つとされる。





 国道53号線(津山街道)沿いのスーパーに付属した弁当屋で夕食を食べた。宿泊は国道53号線沿いの道の駅「くめなん」での車中泊となった。




休題
 1月22日に、三浦半島でも雪が降った。スタッドレスタイヤをはいているので妻の送り迎えには支障がなかった。その後も一級の寒波のために低温の日が続いた。私は風邪をひき、妻はギックリ腰になり大変な1週間になった。
 私の風邪は、どうやら隠れインフルエンザだったようだ。インフルエンザB型はそれほど熱が上がらない。今年は全国的にインフルエンザが大流行している。テレビによるとインフルエンザA型とB型が同時に流行しているという。

 旅人にとって冬は「籠もり」の時期である。今の私にとって冬は楽しいシーズンではないが、学生時代は冬はスキーのシーズンで大いに楽しんだ。夏にバイトして、その資金で冬はスキーにでかけたものだ。
 30代中頃にテニスを始めたが、そのテニス仲間で夏は伊豆でのテニス合宿、冬は草津でのスキー合宿が恒例になり数年続いた。楽しい想い出である。
 その草津温泉スキー場で23日水蒸気爆発があり、噴石にあたり犠牲者が出た。草津温泉スキー場には何度も行ったことがある。ゴンドラで上がって何度も滑ったことのあるコースのすぐ近くで水蒸気爆発が起こったことに驚いた。
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 妙高高原のスキー場でも吹雪のため2人が遭難して亡くなった。安全なはずのスキー場でさえ、いつ危険にさらされるかは分からない。一歩先がどうなるか分からないのが人生であるが、歩みを止めるわけにもいかない。


 私は今2016年の夏のブログを書いている。先頃、氏子3人だけとなった神社のブログを書いた。神社を訪れたときにお世話になった方の名前もやっとブログに載せることができた。それまでそのことがずっと気になっていた。ブログに書いて感じたことは、ブログにまとめることで、やっと思い出が過去にできるということであった。

 2016年は秋に四国を旅した。2017年の春には対馬、壱岐、隠岐を旅した。夏には青森県を旅した。出会った人や風景がいまだに昨日のことのように思い出され、語りかけてくる。これらを過去として落ち着かせていく作業がブログを書くことであるような気がしている。
 春になり温かくなると、新たな旅が始まる。それまでに少しでも想い出を過去として積み下ろすことが今の課題である。

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